もくじ
海外での妊娠出産ってどんなん?
ポルトガルへ引っ越してきて2年。待望の第一子を妊娠しました。
ポルトガルの不妊治療
不妊治療と呼べるほどのものではないかもしれませんが、排卵誘発剤を使用しての妊娠でした。排卵誘発剤を使用してからは6周期くらいだったでしょうか。
この箱を使い終えてダメだったら卵管造影検査へ進もうかと話していた矢先の妊娠でした。
日本では毎周期婦人科へ行ってその都度薬を処方してもらうと思いますが、ポルトガルではポンっと山ほど入った箱を処方してもらうことができます。その後も特に処方箋なども必要なく簡単に手に入れることができました。
乳がんの薬でフェマーラというもの。日本ではあまり不妊治療には使われていないみたいです。
こんなやつ。
異国で妊娠!どんな気持ち??
元々楽観的な性格もあるのですが、これまでの手続きやら何やら、夫が全てやってくれていたし、出産も夫に任せておけば大丈夫と不安はあまりありませんでした。
それよりも妊娠できた喜びの方が大きかったです。
そりゃ、日本で出産できたらな~・・・とは強く思いましたが現実はなかなかそうもいかず。
最初は日本の豪華な参院や、入院食と比べたりして若干へこみました。
産院探し
妊娠の報告をすると周りから、多少お金がかかっても私立病院で産んだ方がいいとのアドバイスをたくさん受けたので私立病院で産むことにしました。
さて、どこで産もうか悩むところです。
まずは家から近い、病院へ行ってみました。
Lusiadas Lisboa(ルジーアダス・リスボン)
まずは自宅からも近いこちらの病院に行ってみました。
ポルトガルの私立病院では、よさそうなお医者さんを指名して予約を取ることができます。夫に選んでもらったのが年配の女性医師。やっぱり女性だと安心するかなという思いがありました。
口コミではとてもフレンドリーと書いてあったのですが、実際にお会いしてみると割とそっけない感じの方でしかも英語がほとんど話せなかったので、夫が仕事で来られない場合、一人で来るのは厳しいなと思い断念。診察前のヒアリングを担当していただいたナースの方も英語NGでした。それにすごく混んでいて待ち時間も長い・・・
アクセスも良く便利なのですが残念。
CUF Descobertas(クフ・デシュコベルタシュ)
次に行ってみたのがCUFという大きな私立病院。
こちらの病院ではアプリでチェックイン、支払いなど全てを行うことができ、待ち時間はほぼゼロ。
建物内に入り、アプリでチェックインして待合室に辿りつくとすでに番号を呼ばれていて先生が私のことを探し回っているなんてこともあるくらい、とても効率的なのが気に入りました。
先生もナースも英語OKで親切だったので最終的にはこちらで産むことに決めました。
Maternas(マテルナシュ)
ポルトガルでの妊婦検診は妊娠初期は一か月に一回が主流のようで、それでは赤ちゃんが無事に育っているか不安だし、もっと良い産院があるかも・・・という期待もあり、もう一件行ってみることにしました。
ここはこじんまりとした婦人科で、妊婦検診はしてくれますが出産、入院はできません。
でも、ここの女医の先生がとても感じが良くて結局娘が生まれる最後までCUFと二件通ったのでした。
二つの病院に通うのは日本でもポルトガルでも珍しいかもしれませんが、診察代も日本のように高くないですし、悩んだときに二人のお医者さんからそれぞれの意見を聞けるのはとても良かったです。
たとえば、妊娠6~7か月頃に日本へ帰省したのですが、CUFの先生からはリスクが高いからやめた方が良いと言われたのに対してMaternasの女性の先生からは”大丈夫よ~!楽しんで行ってきてね!”と言っていただけたのでちょっと怖かったけどこのタイミングを逃すとまたしばらく帰省できなそうだったので帰ることにしました。
どこの先生もスマホの番号を渡してくれて、何か不安があったりしたらいつでも連絡してきてねと言ってくれてとても心強かったです。
妊婦検診の様子
妊婦検診は、妊娠初期は一か月に一回、中期~後期は2週間に一回、臨月は1週間に一回のペースでした。
CUFはリスボンの中でも設備が整っていますが、それでも日本のような5Dのエコーは診察室にはなく、3か月に一度、5Dでの精密検査があり、そこで写真をもらうことができました。
頼むと動画も別料金にはなりますが、USBに入れてくれました。
日本と違う常識にいろいろビックリ!
初診で病院に行った際、何を食べてよいか、何を気を付けるべきかなどの指導があります。
病院によって若干の違いはあるものの、食べ物に関しては下記の記事にまとめました。
食べ物についてもいろいろとビックリしたのですが、体重についても。
私は決して痩せ型ではなく、日本人の標準体型なのですが、お医者さんやナースから体重の増加が足りないからもっと食べるようにと毎回指導を受けていました。
日本では体重増加に気を付けるよう言われるとは良く聞きますが、もっと食べなさいと言われるとは・・・なんか、痩せている人の気分を少し味わえましたw
激安な出生前診断
賛否あるかと思いますが我が家は38歳高齢出産ということもあり、出生前診断受けました。
日本では受けられる場所が限られるうえ、ものすごく高額だと聞きました。ポルトガルでは保険適用で5千円ほどでした。安ぅぅぅ!もしポルトガルで出産することがあればこの金額であれば是非受けられることをオススメします。
とにかく妊婦・赤ちゃんに優しいポルトガル
お腹が大きいとみんなが優しい!
日本帰国時に電車の中で何度かイヤな思いをしてから余計に、ありがたみを感じました。
お店などで列には並ばずに優先的に対応していただいたり、オープン前のレストランに入れてもらえたり、一般の人が止められない駐車場に停めさせてもらえたり。もちろん席などは気持ち良く譲っていただけます。
その他、もうみんなの顔が優しい(*´ω`*)
目が合うと微笑みかけてくれたり、話しかけてくれたりします。
こういう温かさは日本人にはあまりないですもんね。
妊娠期を振り返り
ポルトガルでの妊娠で、一番苦労したのが食べ物。
それまで好きで食べていたポルトガル料理が急にまずく感じ、とにかくずっと和食ばかりを欲していました。
日本への一時帰国で増えた体重は1か月と10日で+5キロ!
それまでは妊娠6~7か月で妊娠前より体重が軽かったくらい、ほんとに食べられませんでした。
そのほかは快適に過ごせたのではないかと思います。
素敵な場所へお散歩に出かけたり、スイーツを食べに行ったりと娘が生まれた今、妊娠期を恋しいと思うくらい楽しいマタニティーライフでした!
次回は出産レポへと続きます!