トマール城はポルトガルの数あるお城の中でも私個人的にはトップクラスに見ごたえのあるお城でした!いや、というかもはやマフラ国立宮殿やペーナ宮殿を上回る美しさかもしれません。
長くなりますがどうぞご覧ください。
中へ目指していくと長い城壁が。
敷地内に入っていくときれいなお庭がありました。これぞ王宮の庭!って感じ。
こちらが全体地図。真ん中あたりの黄色文字の場所にいます。
トマール城は1160年にテンプル騎士団の地方指導者、D.グアルディム・パイスにより設立されました。
お庭も城壁も好きなように探検することができます。
砲撃穴が十字になっているところもさすがテンプル騎士団!
談笑のお部屋には斜めのテーブルが。もともと斜めなのか、時間とともに斜めになったのかは謎。ここまで斜めだと使いづらそうだけど(笑)
城壁を歩いているとたくさんのオレンジがなっていました。
城壁からは収穫することができなかったのですが、だれか収穫してるのかな。オレンジの木の下は自由に出入りできる場所じゃなかったから、放置だったらもったいない!
廃墟感満載ですごい迫力のこちらはかつては参事会会議場といって、教会のようだけど会議などが開かれる大聖堂みたいな場所で全焼してしまったのだとか。
もくじ
トマール城見学料金
トマール城の見学は6€。
65歳以上、学生は半額になります。
12歳以下は無料。
その他、無料や半額になる場合がありますが、一般的条件はこれくらい。
修道院
洗濯回廊
この回廊は洗濯をしていた場所。
教会
1626年に建てられた礼拝堂。装飾されたアズレージョはダイヤモンドチップと呼ばれるものでトリックアートのような立体感のある模様が描かれているもの。聖母マリアとキリストの生涯が描かれたアズレージョも綺麗。
新聖具室
16世紀後半に建てられた教会で使われる備品などを保管する部屋。天井の模様がめちゃくちゃ綺麗。
大聖堂
大聖堂へ入る前に小さなお部屋がありました。天井の装飾が凄い。
トマール城の有名な窓もすごいけど、ここの大聖堂は今までで一番感動したかも。
この小さなお部屋からこのように階段を上り大聖堂へと入っていきます。
ドーーーーン。
壁画も素晴らしいし彫刻も細かくてすごい。
中は金ぴか。
教会のキリストが掛けられているこの真ん中の柱のようなものは自立型の彫刻となっていて1511年から1514年の間に造られました。
中もすごいんです。360°、瞬きするのを忘れてしまうほど美しいです。
キリストの左側の彫刻は伝道者である聖母マリアとキリストに洗礼を与えた聖ヨハネ。
キリストの右側の彫刻も洗礼者としての聖ヨハネ。
写真左手前はキリスト教神学者の聖バシル。
隣は修道士で聖人の聖ドミニコ。ドミニカ共和国の名前の由来となった人。
ほかにも聖アントニオなど、キリスト教のお偉いさん方がずらり。
黒い棒状のものはオルガンチューブ。テンプル騎士団の紋章入り。
どれも大迫力の絵画が壁面にずらり。
キリストが十字架にはりつけにされたエルサレムのゴルゴタの丘の絵。左隣はアダムとイヴの絵。
こちらは洗礼。絵がところどころ剥がれ落ちてしまっているようです。
メイン回廊
こちらの回廊はジョアン王3世のころに1530~1533年に始まりました。
ここの回廊からついに、かの有名な窓を見ることができます。
わ!すごい細かい彫刻!
窓もすごいけど、その周りもすごい!カッコいい!
回廊からさらに進み、窓の正面へと向かいます。
どどーん。ドヤァ。ここでひたすら黙って口を開けて見上げること数分。
修道院
満足いくまで窓を眺めたら修道院の見学です。
こちらは修道士たちのお部屋。とってもきれいですよね。
1545年に完成したものでトの字型になったドミトリーは全部で40部屋あります。アズレージョは17世紀のもの。
全部ではないですがいくつかの部屋は中に入れるようになっていました。
こちらは寒い日に真ん中の部分で焚火をし、温まるお部屋。ここは夏はひんやりしていて涼しいけれど冬はすごく寒そう・・・
聖バルバラ回廊
有名な窓の脇にある回廊は聖バルバラ回廊。
聖バルバラは建築家や石工、砲手、消防士、鉱夫、囚人の守護聖人で現在はカトリック教会では聖人から外されてしまっているそう。
もともとはあった二階は窓のために撤去されてしまいました。
客用回廊
こちらは1541年頃に建てられ、巡礼者、聖職者、貴族などの宿泊者のための回廊。二階は社会地位の高い人たちの宿泊所、一階東側は使用人、北側は馬小屋、西側には皇帝の職務を代行する各種行政官の事務所や医務室などへのアクセスがあります。
修道士などの回廊に比べると明らかに豪華ですよね。
お土産屋さん
ここで、急にお土産屋さんが出現。
トマール城のパズル。
テンプル騎士団のフィギュア。これもカッコいいけど、町中にもたくさん売っていたので私はそっちを買いました。安いので・・・(^▽^;)
地元産のチョリソーやワインなども販売していました。
キッチン
ひろーいキッチン!!
こんなところで料理してみたい!
こちらのキッチンは1550年に造られたものですが結局完成しなかったようです。500年前のキッチン。
これはたぶん、オーブンかな?
ここはきっと、流し台。
ここはきっとコンロ。コンロ?
当時使われていたお皿などが展示されていました。
食堂
食堂。17世紀から18世紀の間、修道院で使用される食器はファイアンス焼きという陶磁器で作られるのが一般的でした。
各お皿にしっかりとテンプル騎士団のマークが描かれていますね。
手作り感満載なものから繊細な柄まで様々。
お疲れさまでした!
見ごたえ抜群のトマール城、いかがでしたか?
トマール城はトマール駅より徒歩15分。
是非行ってみてくださいね♪